🗨️「富士山って、閉まってる時期に登ったらどうなるの?」
いまのところ静岡県側で閉山期の登山そのものを禁じる規定はなく、県は「登らないでください」と呼びかける立場です。その静岡県が、閉山期の対策として登山届の義務化を中心に検討していることが分かりました。届け出をせずに登って救助が発生した場合に何らかのペナルティーを課す案も調整されています。立ち入り規制などを話し合うワーキンググループの2回目の会合は9月14日です。
[暮らし] この記事の要点
2026年9月11日 発表
- 秋から冬に富士山へ登ろうと考えている人
- 家族に登山をする人がいる人
- 静岡・山梨で山岳救助に関わる仕事をしている人
9月14日に、2回目の会合があります
静岡県が設けているのは、富士山の立ち入り規制措置などを検討するワーキンググループです。その第2回会合が9月14日に開かれます。1回目で論点を並べ、2回目で中身に入る段階にあたります。
いま中心に置かれているのが登山届の義務化で、届け出をせずに登って救助が発生した場合に何らかの負担を求める案も、あわせて調整されていると伝えられています。会合の結果は県の発表で出ます。
登山道が閉まったときに効くもの
通行止めそのものは道具では解決しませんが、「下山が遅れる」「迂回で行程が伸びる」ほうは減らせます。ザックに入る大きさのものだけ挙げます。
通行止めや土砂で下山が遅れると、山の中は先に暗くなります。手が空くヘッドライトは、スマホのライトでは代わりになりません。単4電池式なので充電切れの心配がありません。
通行止めで人の少ない道を歩くことになると、いつもより遭遇の確率が上がります。消音機能があると、山小屋やバスの中では鳴らさずに済みます。
登山道が閉まると、途中の山小屋やトイレも使えなくなることがあります。個包装なのでザックの隙間に入り、使わなければそのまま次の山に持ち越せます。
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閉山期に何が無くなるのか
「閉山」という言葉は、扉が閉まる絵を思わせますが、実際に起きているのは支えていたものが全部いなくなることです。開山期と閉山期で何が違うかを並べると分かりやすくなります。
| 項目 | 開山期(7月上旬〜9月10日) | 閉山期 |
|---|---|---|
| 山小屋 | 営業 | すべて閉鎖 |
| 救護所 | 開設 | なし |
| トイレ | 利用可 | 閉鎖 |
| 登山道の安全施設 | 設置 | 撤去 |
| 入山のルール | 事前学習・入山料4,000円・夜間は山小屋予約が必須 | 条例の対象外(呼びかけのみ) |
ここに「条例の対象外」という空白があります。開山期には事前学習と入山料と宿泊の条件がそろっているのに、いちばん危ない時期にはルールが何もない。今回の検討は、この裏返しを埋める話です。
閉山期のほうが厳しいと思っていました。逆なんですね。
逆です。開山期は人が多いので管理する仕組みが要りますが、閉山期は「登る人がいない前提」で作られていました。そこに登る人が増えた、というのが今の状況です。
午後2時から翌午前3時までに入山する場合は山小屋宿泊が必須/入山料は1人あたり(1回)4,000円
— 静岡県「静岡県各3登山口における登山規制の実施」(静岡県富士登山条例にもとづく開山期のルール)
山梨県は「救助費用」の側から
同じ問題に、山梨県は別の角度から手をつけています。防災ヘリコプターによる救助費用の有料化を含めて、無謀な登山の防止策の方向性を2026年秋ごろに示す方針です。
静岡県が入口(登る前の届け出)を、山梨県が出口(助けたあとの費用)を見ている形になります。富士山は2県にまたがるので、最終的にはこの2つが並ぶことになります。
開山期のルールを、もう一度確認しておく
静岡県富士登山条例では、開山期に登る人に次の3つが課されています。富士山の保全と安全登山に関する事前学習を修了すること。午後2時から翌午前3時までに入山する場合は山小屋の宿泊が必須であること。そして入山料が1人1回4,000円であることです。
2026年の開山期間は7月上旬から9月10日まで、対象は富士宮口・御殿場口・須走口の3ルートでした。2027年に向けてルールがどう変わるかは、9月14日以降の県の発表を見ることになります。
富士山でなくても効く話
登山届は、富士山だけの制度ではありません。多くの山で、警察や自治体に登山計画書を出す仕組みがあります。長野県や群馬県など、条例で指定登山道への届け出を義務づけている県もあります。
届けを出す一番の意味は、行政に管理されることではなく、迎えに行く側が探す範囲を絞れることです。どのルートから、いつ入って、いつ下りる予定かが分かっているかどうかで、捜索にかかる時間が大きく変わります。富士山の議論も、突き詰めればこの1点です。
生活・仕事にどう効くか
- 閉山期の登山:静岡県側3ルート(富士宮口・御殿場口・須走口)の開山期間は7月上旬から9月10日まで。11日以降は閉山期にあたる。
- 費用:山梨県は防災ヘリコプターによる救助費用の有料化を含めた検討を進め、2026年秋ごろに方向性を示す方針。
- 開山期のルール:静岡県富士登山条例では、事前学習の修了・14時〜翌3時に入山する場合の山小屋宿泊・入山料1人4,000円が課されている。
結局どうすればよいか
- 秋以降に登る予定があるなら、9月14日のワーキンググループの結果を県の発表で確認する
- どの山でも、登る前に登山届(登山計画書)を出す習慣にする
- 行き先と下山予定時刻を、家族か知人に必ず伝えてから出発する
公式出典
- 静岡県「静岡県各3登山口における登山規制の実施」(2026年9月11日発表)
- 静岡県 富士山関連情報(2026年9月11日発表)
更新履歴
- 2026年9月11日 初版を公開(検討段階です。決定ではありません)
※本記事は2026年9月11日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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