MENU
お役立ち記事
【近日公開】AIが物件資料からSUUMO・at homeの入稿文を作成「入稿メイト」|先行登録受付中(無料)

同じ小学校なのに、中学で友達と別々になる?神戸市で進学先が割れる小学校区は21ありました

結論からいうと、「小学校の学区が同じなら、中学校も同じ」とは限りません。神戸市の小学校159校区を町丁単位で数え直したところ、21の校区で進学先の中学校が2校以上に分かれていて、同じ町名で隣の丁目というだけで別の中学になる場所もありました。

先に結論

  • 神戸市で進学先の中学校が2校以上に割れる小学校区は21(照合できた159校区中)。3校に割れるのは灘小学校と西脇小学校
  • 垂水区の上高丸は2丁目が垂水中学校、3丁目が福田中学校。小学校はどちらも千鳥が丘小学校
  • 東灘区の本山第一・第二・第三は、3校とも本山中学校と本山南中学校に割れる
  • 物件を絞るときに見るのは小学校区ではなく、番地まで確定させたうえでの中学校区
  • 分かれること自体は不利とは限らない。元教員の見方は記事の後半にあります
目次

神戸市で「小学校は同じ、中学は別」になる21の校区

不動産の広告に載る学区は、ほとんどが小学校名です。物件を2つに絞った人が「どちらも◯◯小学校だから、子どもの環境は変わらない」と考えるのは自然な流れだと思います。そもそも同じ町名でも小学校が割れる区域が約3割あるので、広告の学区表示は町名の段階ですでにあてになりません。

ところが神戸市の通学区域を町丁単位でつき合わせると、その前提が崩れる場所がありました。区ごとに並べたのが次の表です。

進学先の中学校が2校以上に分かれる小学校
東灘区 本山第一、本山第二、本山第三
灘区 灘(3校)、成徳、稗田、灘の浜
兵庫区
北区 南五葉、有野
長田区 宮川
須磨区 板宿、多井畑、白川
垂水区 西脇(3校)、乙木、千代が丘、千鳥が丘、東舞子、舞子、福田
神戸市「通学区域一覧」を町丁単位で突合して集計(2026年8月時点)。括弧書きの例外が付いた区域は集計から外しているため、実際はこれより多い可能性があります

数え方はこうです。神戸市の区域データ2,351行のうち、「うち◯◯地区を除く」のような例外表記や複数町の列挙を含む行を落とし、残った1,699行の「◯◯町1〜5」を1丁目ずつに展開しました。そのうえで区+町名+丁目をキーにして、小学校と中学校を突き合わせています。両方が判明した小学校は159校で、そのうち21校が割れていました。

垂水区に7校集まっているのが目につきます。垂水区は小学校が多く、中学校区の線と小学校区の線が重なりにくい構造になっているためです。

道路をはさんだ隣の丁目で、進学先が変わる例

いちばん分かりやすいのが垂水区の上高丸です。

神戸市垂水区の上高丸2丁目と3丁目は同じ千鳥が丘小学校だが、中学校は垂水中学校と福田中学校に分かれる

上高丸2丁目も3丁目も、小学校は千鳥が丘小学校です。6年間、同じ教室で過ごします。それが中学校になると、2丁目の子は垂水中学校、3丁目の子は福田中学校へ進みます。

同じ千鳥が丘小学校の区域にある潮見が丘1丁目・2丁目も、福田中学校です。つまりこの小学校区は、卒業のタイミングで2つに割れます。

もっと細かいのが灘区の灘小学校です。

神戸市灘区の灘小学校の区域は、鷹匠中学校・原田中学校・烏帽子中学校の3つの中学校区に分かれる

六甲町や永手町は鷹匠中学校、琵琶町や下河原通は烏帽子中学校、千旦通や神ノ木通は原田中学校。ひとつの小学校の卒業生が3方向に分かれます。

さらに稗原町4丁目は、同じ丁目の中で番地によって鷹匠中学校と原田中学校に割れています。ここまで来ると、町名どころか丁目を見ても足りません。

なぜ小学校区と中学校区はずれるのか

線の引き方の基準が違うからです。

小学校は低学年が歩いて通う前提なので、通学距離を短くする方向で細かく区切られます。中学校は生徒数と部活動の規模を成り立たせる必要があるので、小学校より広い範囲をまとめます。神戸市の場合、山と川で地形が分断されているため、この2つの線がきれいに入れ子にならない場所が出ます。

もうひとつ、区の境をまたぐ校区の存在も効いています。須磨区の板宿小学校は区域の一部が長田区にかかっていて、須磨区側は飛松中学校、長田区側は高取台中学校です。兵庫区の湊小学校も区域が中央区にまたがっています。

行政の側から見れば、どちらの線にも理屈があります。ただその理屈は、家を探している人には見えません。物件情報に書いてあるのは小学校名だけだからです。

「友達と離れる」のは、子どもにとって損なのか

ここまで読んで、割れる校区を避けたくなった方もいると思います。ただ、そこは切り分けて考えたほうがよさそうです。

Yahoo!知恵袋に「複数の小学校から生徒が集まる中学校と、1校からそのまま入学する中学校のどちらがよいか」という質問があります。ベストアンサーは元教員の回答で、複数校から集まるほうを推していました。理由は、小学校で人間関係が固定していると、いじめなどの問題がそのまま中学まで持ち越されるから。ほかの回答者も「新しい人間関係をつくる機会になる」「9年間同じ集団にいるリスクを避けられる」と、同じ向きの意見でした。

私は、校区が割れること自体を物件選びの減点材料にする必要はないと考えています。減点すべきなのは、知らないまま決めてしまうことのほうです。

理由は2つあります。ひとつは、上の回答が示すとおり、進学先が分かれるかどうかと子どもが過ごしやすいかどうかは別の話だから。もうひとつは、知らずに決めると、あとから取り返すのに家ごと動かすしかなくなるからです。

神戸市の指定校変更は、事情が認められた場合に申請できる制度で、住む場所の希望を通すための窓口ではありません。中学入学の直前に「思っていた学校と違う」と気づいても、選び直せる余地は小さいままです。

知っていれば「うちは中学で分かれるらしいから、6年生のうちに本人に話しておこう」と準備ができます。知らなければ、卒業式の後に知ることになります。この差だけが実害です。

契約前にやること3つ

手順は単純です。時間は10分もかかりません。

1. 番地を確定させてから調べる

町名だけで調べるのは足りません。稗原町4丁目のように、同じ丁目の中で割れる場所があるからです。物件の住所を番地まで控えてから、神戸市の通学区域一覧に当たります。

2. 小学校と中学校の両方を引く

広告に書かれた小学校名を確認して終わりにせず、同じ住所で中学校も引きます。ここを飛ばすと、6年後に気づきます。住所から学区を調べるだけなら、当サイトの検索ツールでも引けます。

3. 括弧書きを最後まで読む

神戸市の一覧には「うち◯◯を除く」「山陽新幹線以北」といった但し書きが付いた区域があります。この但し書きの中に自分の物件が入るかどうかで、進学先が変わります。判断がつかないときは、市の教育委員会に住所を伝えて確認するのが確実です。

賃貸で先に住んでみて、学区の様子を見てから購入する方もいます。神戸市内で学区を条件に部屋を探すなら、間取りと写真で絞れるサイトを使うと早いです。

神戸市内の賃貸を写真から探す(goodroom) ▶

部屋ごとの写真が多く、周辺の様子まで見てから内見を決められます

住所から小学校区・中学校区を調べる(無料)

全国の町名から学区を引けます。番地単位の但し書きは市の一覧で確認してください

よくある質問

小学校区が割れていると、部活動の選択肢も変わりますか

変わります。進学先の中学校ごとに設置している部が違うため、同じ小学校の卒業生でも入れる部が別になります。子どもが特定の競技を続けたい場合は、進学先の中学校の部活動一覧を先に見ておくと判断が早くなります。

兄が卒業した中学校に、弟も通えますか

住所で指定される中学校が同じであれば通えます。引っ越しなどで指定校が変わった場合は、神戸市の指定校変更の要件に当てはまるかどうかで判断されます。兄弟が在学していることを理由に認められるかは市区町村ごとに扱いが違うので、教育委員会に直接確認してください。

割れていない校区のほうが安心ですか

安心かどうかは、その家族が何を重く見るかによります。記事中で紹介した元教員の回答のように、複数の小学校から集まる中学校を利点と見る立場もあります。判断の前に、割れているかどうかを知っておくことが先だと考えています。

出典と集計条件

  • 神戸市「通学区域一覧」(神戸市公式サイト)。手元データの基準日は2025年12月18日
  • 集計対象は神戸市の区域行2,351行のうち、括弧書きの例外表記および複数町の列挙を含む行を除いた1,699行
  • 「◯◯町1〜5」のような丁目範囲は1丁目ずつに展開し、区+町名+丁目をキーに小学校と中学校を突合。小学校・中学校の両方が判明した小学校は159校
  • 上高丸2丁目・3丁目、灘小学校、本山第一小学校の3件は、神戸市公式サイトの記載と個別に照合済み
  • 参照した公開質問はYahoo!知恵袋の質問ID q113718971(要約して引用)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

コメント

コメントする

目次