信濃川(しなのがわ)の氾濫を調べるときは、「長岡・燕より上流の信濃川」と「大河津分水路より下流」を分けて見ます。住所によって確認する地図と観測所が変わるためです。
先に結論
- 1896年の「横田切れ」では流出家屋2万5,000戸と国土交通省が記録
- 大河津(おおこうづ)分水路は燕市から日本海まで約10kmの人工水路
- 浸水想定は信濃川だけでなく、魚野川・支川・内水の図も住所ごとに重ねて確認

信濃川が氾濫したらどこを見るか
国土交通省は大河津分水路・信濃川・魚野川の洪水浸水想定区域図と、発生頻度別の多段階浸水想定図を公開しています。信濃川と魚野川の合流点付近は、両方の浸水範囲をそれぞれ見る必要があります。
地図の色は「信濃川の水が一度に全域へ広がる」という予報ではありません。想定する破堤地点ごとの計算を重ねた図で、浸水の深さと継続時間を住所で読み取るために使います。
住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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過去の洪水と大河津分水路
1896年の横田切れは、越後(えちご)平野一帯を泥海にしたと国は説明しています。記録は死傷者75人、流出家屋2万5,000戸です。川の流れが平野で緩くなることや海岸砂丘などが、水害を受けやすい地形条件だとされています。
1922年に通水した大河津分水路は、燕市大川津から長岡市寺泊の日本海までをつなぎ、洪水を平野の下流へ流さず海へ逃がします。治水施設があることと、想定最大規模の地図を見なくてよいことは別です。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
今の水位はどこで見るか
川の防災情報で、自宅に近い観測所とその上流の観測所をセットで見ます。信濃川河川事務所は中流部のライブカメラ、信濃川下流河川事務所は新潟市から燕市までのカメラを公開しています。
水位の数字は観測所ごとに基準面が違います。隣の観測所と数字の大小を比べるのではなく、その観測所の「氾濫注意水位」「避難判断水位」の線と比べます。
大きな川だけでなく、小さな川の急増水も見る
大河川は上流域の雨から水位が上がるまで時間がかかる一方、中小河川は流域が小さく河川延長が短いため、洪水の到達が早く急激に増水すると国土交通省は説明しています。
市街地では地表がコンクリートやアスファルトで覆われ、雨が浸み込まず川へ集まります。神戸市灘区の都賀川では2008年7月28日、雨が降り始めて約15分後に、10分間で1.34m水位が上がりました。
「氾濫」と「急増水」は別
堤防を越えて街に水が広がっていなくても、河道内の遊歩道・中州・親水空間は逃げられなくなります。雨、上流の黒い雲、雷、警報灯のどれかが見えたら、水位の数字を待たず川から出るのが基本です。
出典
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