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災害時にあってほしい「おすすめポータブル電源」

ポータブル電源を防災用に買って、押し入れにしまう。よくある置き方ですが、メーカーが書いている保管の条件からは外れます。

ジャクリ(Jackery)の公式サポートには、長期間使わない場合として「バッテリー残量を50%〜80%程度の状態で保管する」「3ヶ月に1回を目安に、残量を確認し充電する」と書かれています。押し入れの奥に入れた箱で、この3ヶ月に1回は続きません。

この記事は、2026年7月に発表された薄型モデル「SlimPower H1(スリムパワー エイチワン)」を材料に、買ったあとに何をすることになるのかを、メーカー公式と第三者のレビューだけで整理したものです。編集部で買って使ったものではないので、使用感はすべて誰がそう書いていたかを添えています。

ジャクリ(Jackery)

ポータブル電源 SlimPower H1 JE-1000E-WH

ポータブル電源 SlimPower H1 JE-1000E-WH

厚さ67mm1024Wh定格800W約10.5kg6000サイクル

厚さ67mmの板のような形をしたポータブル電源です。家具と家具のあいだや、冷蔵庫の横のすき間に立てて置けるように作られています。横置き・縦置き・壁掛けの3通りに対応します。

画像:Amazon.co.jp の商品ページより(クリックでAmazonの商品ページが開きます)

この記事でわかること

  •  メーカーは長期保管を「残量50〜80%」「3ヶ月に1回の充電」と書いています
  •  従来の箱型が押し入れに入ってしまう、という課題からこの厚さが出てきました
  •  もともとは冷蔵庫につなぎっぱなしにするための電源です

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目次

防災用に買ったのに、いざというとき動かない

ただ防災用品として購入したとしても、災害が起こるまで保管していては、いざ災害にあったときに買ったことを忘れている、どこにしまったかわからない、奥にしまいすぎて取り出せないといったことが起こる。

家電 Watch(2026年9月3日・小寺信良 氏)

同じ記事は、従来の箱型のポータブル電源について「フットプリントが大きく、置き場所に困った挙句、押入れの奥にしまわれるという課題があった」とも書いています。つまり、しまい込むこと自体が製品の課題として扱われているわけです。

メーカーが書いている保管の条件

ジャクリの公式サポートには、長期間使わない場合の保管について、次のように書かれています。

  • バッテリー残量を50%〜80%程度の状態で保管する
  • 3ヶ月に1回を目安に、残量を確認し充電する
  • 高温多湿や直射日光を避け、0℃〜40℃の風通しの良い屋内で保管する
  • 湿度は0〜60%RH(結露しないこと)

満充電でも空でもなく、半分から8割で置いておく。そして3ヶ月ごとに様子を見る。これは、買って箱ごとしまう使い方とは相性がよくありません。

読者

うちは年に一度、防災の日に点検しています。それでは足りませんか。

おかあさん

メーカーの目安は3ヶ月に1回です。年1回だと、次に開けたときに残量が下がっているかもしれません。ちなみにこの温度と保管の一覧表に、SlimPower H1 の行は見あたりませんでした(2026年9月10日に確認)。同社の他モデルの数値なので、購入後は付属の取扱説明書で確かめてください。

厚さ67mmは、その3ヶ月に1回を続けるための寸法

キッチンで、収納と冷蔵庫のあいだのすき間に立てて置いた状態。この置き方が製品の前提になっている
キッチンで、収納と冷蔵庫のあいだのすき間に立てて置いた状態。この置き方が製品の前提になっている
側面に丸い表示部とコンセント。操作面はすべてこの一面にまとまっている
側面に丸い表示部とコンセント。操作面はすべてこの一面にまとまっている
反対側から見たところ。板のような形で、前面から吸気して背面へ排気する
反対側から見たところ。板のような形で、前面から吸気して背面へ排気する
屋外でソーラーパネルにつないだところ。上部の拡張端子に別売のモジュールを付けて接続する
屋外でソーラーパネルにつないだところ。上部の拡張端子に別売のモジュールを付けて接続する

画像:Amazon.co.jp の商品ページより

家電 Watchのレビューは、この寸法についてこう書いています。「厚さ67mmなので、家具と家具の間に差し込めるというのがポイントだ。排熱フローは前面吸気/背面排気なので、サイド方向は塞がっても問題ない。」

置き場所が決まれば、残量を見るのも充電するのも視界のなかの作業になります。しまい込まないことが、そのまま3ヶ月に1回を守れるかどうかにつながります。

主な仕様

商品名 ジャクリ ポータブル電源 SlimPower H1 JE-1000E-WH
容量 1024Wh(20Ah/51.2V)
出力 AC(交流)定格800W・瞬間最大1600W。AC出力は1系統
サイズ・重さ 約600×325×67mm/約10.5kg
電池 リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)
寿命の目安 約6000サイクル。6000回の充放電後も初期容量の70%を維持と記載
停電時 無停電電源装置(UPS)機能により約10ms以内でバッテリー給電へ自動で切り替わる
設置 横置き・縦置き・壁掛けの3通り。壁掛けは別売ブラケットで取付工事が必要
保証 購入日から3年。公式サイトで買うと2年の自動延長で最大5年
価格 119,800円(ジャクリ公式サイトの通常価格・2026年9月10日確認)
充電時間 コンセントから1.5時間、コンセントとソーラーパネルの併用で最速58分(家電 Watchの記載)

出典:ジャクリ公式 商品ページおよび公式サポート(動作・保管温度)2026年9月10日確認。充電時間のみ家電 Watch のレビュー記載。

もともとは冷蔵庫のための電源

家電 Watchのレビューによれば、この製品は米国で「FridgeGuard(フリッジガード)」という名前で売られているものに近い仕様で、主な用途は冷蔵庫のバッファ電源です。コンセントと冷蔵庫のあいだに入れておき、停電したらそのまま給電を引き継ぎます。

消費電力について、同レビューは「日本で売られている600Lクラスのファミリー向け大型冷蔵庫でも、常時稼働は40Wぐらいである。コンプレッサー稼働時の最大電力でも300Wぐらい」と書いています。定格800Wに対して余裕がある、という見立てです。

もうひとつ、停電から復帰したあとにすぐ給電を始めず、一定時間おいてからAC出力を入れる設定があります。冷蔵庫は止まった直後にコンプレッサーを再起動すると負担がかかるためで、こうした機器を守るための機能だと説明されています。

普段は何に使うのか

冷蔵庫につなぎっぱなしにする以外の使い道も、レビューでは挙げられています。電気料金の高い時間帯と安い時間帯をアプリで設定でき、安い時間に充電して高い時間はバッテリーから流す、という運用ができます。プロジェクターを庭やベランダに持ち出す、といった使い方も紹介されています。

レビューの結びはこうです。「災害時にだけ役に立てばいいというのでは、購入意欲も薄れる。普段から『回しておく』という重要性に気づかせてくれるポータブル電源だ。」

買う前に見ておきたいこと

  • 付属の電源ケーブルのプラグがストレート型で、コンセントから出っ張ります。レビューは「日本の家庭に合わせるならば、L字型のプラグを採用すべきだった」と書いています
  • 出力はAC1系統だけで、USB端子がありません。レビューも「せめてUSB-Cポートが1つあれば」としています
  • 約10.5kgで持ち手がありません。両脇を抱えて運ぶ形になります
  • 壁掛けは別売のブラケットが必要で、取付工事が要ると公式に書かれています
  • ソーラーパネルからの充電には別売のモジュールが要ります
!
冷蔵庫の上に置けるかどうかは、記述が食い違っています。公式のよくある質問は「はい。冷蔵庫の上に設置してご使用いただけます」(天板の耐荷重を確認すること)。いっぽう家電 Watchのレビューは、天面で放熱するタイプの冷蔵庫があるため日本では上に乗せることを推奨していない、と書いています。上に置くつもりなら、冷蔵庫側の説明書を先に読んでください。

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こんな人は見てもよさそう

  • ポータブル電源を買ったが、押し入れに入れたまま一度も充電していない人
  • 冷蔵庫の中身を停電から守りたいが、大型の蓄電池は置けない集合住宅の人
  • 逆に、キャンプや車中泊で持ち歩くのが主目的なら、持ち手のある箱型のほうが向きます

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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