🗨️「線状降水帯の予測が出たのに、うちの県では発生していません。外れたということですか?」
外れる側に倒して作られた情報です。気象庁が公表している令和7年の実績で、半日前予測が府県単位で当たったのは88回のうち12回、約14%。運用開始前の想定である25%程度より低い数字です。それでも呼びかけた地域の約6割は、線状降水帯にならないまま3時間に100ミリ以上の雨になっています。
[災害] この記事の要点
2026年9月7日 発表
- 岩手・宮城・福島に住んでいる人、7日にこの3県へ行く予定がある人
- 予測が出るたびに仕事や学校をどうするか決めている人
- 「予測が出ても来ないことが多い」と感じている人
7日に出ていたのは「予測」で、「発生」ではない
線状降水帯の情報は3段階あり、2026年5月下旬に名前が変わりました。7日に東北3県へ出ていたのは、いちばん早い段階のものです。
| 段階 | いまの名前 | 出る単位 |
|---|---|---|
| 半日ほど前 | 気象解説情報(線状降水帯半日前予測) | 府県単位 |
| 2〜3時間前 | 気象防災速報(線状降水帯直前予測) | 県北部などの一次細分区域 |
| 発生したとき | 気象防災速報(線状降水帯発生) | 府県単位 |
いちばん下の「気象防災速報(線状降水帯発生)」が、以前は「顕著な大雨に関する気象情報」と呼ばれていたものです。名前だけが変わり、出る条件は変わっていません。
15時までに東北3県で出た発生の速報はありません
気象庁が6日15時54分に出した半日前予測の時間帯は、宮城が7日朝から夕方、岩手が7日昼前から夜のはじめ頃、福島が7日明け方から昼すぎでした。7日15時までに配信された防災情報を見ると、東北3県で線状降水帯の発生を伝える気象防災速報は入っていません。
同じ7日に直前予測が出たのは、東北ではなく東京都の伊豆諸島北部でした。発表は14時18分です。宮城県のレベル4土砂災害危険警報のほうは、14時59分に全地域で解除されています。
当たるのは88回のうち12回。それでも6割は100ミリ降っている
気象庁は半日前予測の成績を自分で公表しています。令和7年(11月14日時点)の府県単位の数字です。
| 適中率 | 捕捉率 | |
|---|---|---|
| 令和6年 | 約10%(81回中8回) | 約38%(21回中8回) |
| 令和7年(11月14日時点) | 約14%(88回中12回) | 約71%(17回中12回) |
| 運用開始前の想定 | 25%程度 | 50%程度 |
適中率は想定より11ポイント低く、捕捉率は想定より21ポイント高い、というのが気象庁の評価です。適中率は「呼びかけたうち実際に発生した割合」、捕捉率は「発生したうち呼びかけられていた割合」を指します。
そして、呼びかけた88回のうち53回(約6割)は、線状降水帯にならなくても3時間降水量が100ミリ以上の大雨になっていました。予測が出た日は、線状降水帯という言葉が付かないだけで、雨そのものは降っている、ということです。
7回に1回しか当たらないなら、出す意味がないのでは。
当てにいっていないからです。第11回のワーキンググループ資料には、捕捉率を高めるために発生情報より低い基準にしていると書かれています。当てにいくと、来たのに呼びかけていない回が増えます。
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