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会社を辞めた理由
その②

二人とも虫が大嫌い
あんなに叫んだ相手は極小
どこから来たのか
別の日にも同じ小さい虫
思い当たる所はあるが絞れない
鉢の中も疑うが原因はまだ不明
連休前ならと提案する
出た、必殺チャッピー
提案を却下される
なんでやねん、でも引く
植物用の殺虫剤を頼む
頼んだ物は買ってこない
ほかの候補を伝えたのに
ホイホイを置く方針になる
給湯室を外して玄関と断定する
置き場所までチャッピー
足元を見て気付く
自分のデスクが包囲されている
囲まれた嫌悪を一拍
小さい赤ちゃんは捕まっている
それでもまた玄関に
給湯室への疑いが残る
ゴミ箱の底を確かめる
底にいた成虫
おりますやんけ、と固まる母
報告を聞いた社長もムンク級
ようやく段ボールを片付ける
隙間にも対処する
それでも続き、包囲も続く
休み明けの異臭
ついにバルサンを焚いたと知る
最初から焚いとけや
換気していないと聞く
換気扇を回す
頭がくらくらする
吐き気が込み上げる
母は店内にこもりきり
窓を開けてほしい
虫が来るからと断られる
この空気のまま耐えられない
トイレで吐く
もう帰ろうと思う
社長から声をかけられる
有給・欠勤・早退の三択
聞き終わって固まる
怒りに変わる
意地で定時まで残る
聞いてくれないことへの失望
辞めた理由のひとつとして締める